「SEを続けるべきか、それとも別の道に進むべきか」
そんな問いを、何度も自分に投げかけていた時期がありました。最終的に僕が選んだのは、当時の自分からすれば畑違いだったWebマーケティングという分野です。
この記事では、興味を持ったきっかけから実際の仕事内容、そしてSEとしての経験がどんな形で活きているのかを、実体験ベースでお伝えします。「今の仕事とは違う分野に挑戦してみたいけど、具体的にイメージが湧かない」という方の参考になれば嬉しいです。
なぜSEからWebマーケティングという畑違いの分野に興味を持ったのか
SE時代、規模の大きい金融系システムの運用に携わる機会があり、自分が携わったものが世の中で使われていることに、ちょっとした満足感を覚えていました。「人の役に立ちたい」という思いが強い自分にとって、これは大事な感覚でした。
ただ、僕がいた会社はSES・派遣による客先常駐で、しかも下請けという立場。契約継続の決定権はなく、自分の仕事ぶりとは関係ない理由であっさり契約が切られることもあり、長くて1年、短いと3ヶ月で案件が変わり、スキルが定着しませんでした。
任される仕事も「これを、この通りに作ってください」という決められたゴールに向かって、すでに敷かれたレールの上をただ走るだけのものばかり。「この仕事、別に僕がやる必要ないんじゃないか」と感じたことが、自分の介在価値を出せる仕事を探すきっかけになりました。
IT業界自体を離れるつもりはなく、「もっと自分の動きが結果に直結する仕事」を探す中で出会ったのがWebマーケティングでした。届けた施策がすぐ数字に返ってきて、ユーザー・企業・自分の三方良しの構造に、求めていた「介在価値」を感じたのが、興味を持った入り口でした。
Webマーケティングとはどんな仕事か
「Webマーケティング」と一言でいっても、その業務範囲は幅広いです。
未経験の方向けに、代表的な仕事内容を紹介します。
- SEO(検索エンジン最適化)
検索結果の上位に表示されるようにする施策。上位に出るほど多くの人の目に触れ、商品やサービスを知ってもらいやすくなる - コンテンツ制作/ディレクション
オウンドメディアの記事を企画・執筆・編集する、あるいは外部ライターに発注・管理する - 広告運用
リスティング広告やSNS広告などを使って集客・獲得を目指す。広告に使う動画・画像などのクリエイティブ制作(撮影・編集を含む)や、成果分析まで含まれることも多い - データ分析
アクセス解析ツールなどを使って、施策の効果を数字で振り返り、改善につなげる
Web業界はこうした業務が分業されていることも多く、一人がすべてを担当するわけではありません。僕自身は主にオウンドメディアの運用を担当してきました。
SEの経験がWebマーケティングでどう活きたか
論理的に物事を組み立てる力
SEの仕事は、要件を整理し、順序立てて設計・実装していく仕事です。
この「物事を構造的に整理する力」は、記事構成を考えたり、施策の優先順位をつけたりする場面でそのまま活きています。
数字・データを見ることへの抵抗のなさ
Webマーケティングでは、アクセス数やコンバージョン率など、常に数字と向き合うことになります。
システムのログや数値を日常的に扱っていたSE時代の経験のおかげで、数字を見ること自体への抵抗は全くありませんでした。
「当たり前」だと思っていたスキルが、大きな武器になった
SE時代に当たり前だと思っていたことが、Webマーケティングの現場では浸透していないことに驚くこともありました。
スプレッドシートを使った業務効率化や、ツールの裏側の仕組みを推測しながら理解する力は、SEにとってはごく普通の感覚でしたが、Webマーケティングの現場では今でも重宝されるスキルとなっています。
未経験からWebマーケティング業界に挑戦するために準備しておきたいこと
- 基本用語のインプット
SEO、CV、CVR、CPAなど、業界特有の略語や指標は事前にざっと押さえておく - 自分でブログやSNSを触ってみる
実際に発信してみることで、「読まれる文章とは何か」を肌で感じられる - 分析ツールに触れてみる
無料で使えるアクセス解析ツールを触っておくと、実務での理解が早い
特に基本用語は重要です。
ようやく希望していた広告運用やSEO対策などのWebマーケティングに関する業務を任されたときに、用語を知っているかどうかで理解のスピードも周囲からの見え方も大きく変わります。
事前に少しでも土台を作っておくと、いざ任されたときに業務への理解が早くなり、一歩踏み込んだ疑問や課題を解決するための一助になりうるでしょう。
実際に働き始めてから感じたギャップ・大変だったこと
一番大きかったのは、「正解が一つではない」ということです。
SEの仕事は要件通りに動けば正解でしたが、Webマーケティングは同じ施策でも結果が毎回変わり、成果の基準も案件や見る期間によって変わります。何にでもベンチマークを求めがちだった自分にとって、これは当初かなり戸惑うポイントでした。
また、成果が数字としてダイレクトかつ短いスパンで返ってくる分、良くも悪くもプレッシャーを感じやすい面もあります。
これからSEからWebマーケティングを目指す人へ
もし今、「このままでいいのかな」というモヤモヤを抱えているなら、まずはその正体を自分なりに深掘りしてみてください。業務内容なのか、働き方なのか、介在価値を感じられないのか。
原因が見えれば、次に探すべきものも見えてきます。
そしてその原因が、僕と同じような不満や思いだったという人には、Webマーケティングはオススメです。
SEとして培った経験は、形を変えて必ず別の場所でも活きます。もし「興味はあるけど、どう動けばいいか分からない」という段階なら、エージェント選びの記事も参考にしてみてください。
20〜30代で手厚いサポートを求めるなら、【若手向け】サポート充実の転職エージェントおすすめ3選にぜひ目を通してみてください。
年齢を問わずIT/Web業界に強い相談先を探しているなら、総合型と特化型、どちらの転職エージェントを選ぶべき?も参考になります。
まとめ
SEからWebマーケティングへの挑戦は、僕にとって畑違いの分野への一歩でした。
業務範囲は幅広いものの、共通しているのは「届けた言葉や施策が、数字となってダイレクトに返ってくる」という手触り感のある仕事だということです。
そして、SEとして培った経験は、業種が変わっても形を変えていまも確かに活きています。
- 論理的に物事を構造化して考える力
- 数字・データに向き合うことへの抵抗のなさ
- 当たり前だと思っていた仕事の進め方
今の環境に漠然としたモヤモヤを感じているなら、まずはその気持ちの正体と向き合いながら、少しずつ情報収集から始めてみてください。


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